社会人生活を長く送っていると、今の仕事は自分には合っていないのかもと感じる場面も多いはず。
とくに、ミスをして上司へ怒られ、落ち込むといったことを繰り返していると、今の環境からいち早く逃げ出したいという思いに駆られてしまう場面も少なくありません。
とはいえ、やったこともない仕事につくのは難しいと言われている実情もあり、なかなか一歩踏み出し切れないという方も…。
そこで、今回は「異業種転職が難しい理由について解明するとともに、それを克服するための3つのステップ」についても解説します。
もし今後異業種へ転職して、自分に合った仕事を探したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
異業種転職はなぜ難しいと言われるのか?
前職での経験を十分に活かしきれず「即戦力になりづらい」と考えられているからです。
というのも、企業が中途採用を利用して外部から転職者を引っ張っているのには「専門人材の獲得」という意図があるためです。
実際、リクルートワークス研究所が2024年6月に公表した「中途採用実態調査」によると、中途採用を実施した3,259社のうち、69.5%が「即戦力人材の獲得」を理由に求人活動を実施。
こうした背景からも、実務スキルを0から身につけ直さねばならない異業種転職は難しいと考えられているというわけです。
自分に合った仕事を探すための3つのステップ
とはいえ、異業種への転職も決して不可能ではありません。
あくまで「即戦力になりづらい」という先入観があることから、転職がしづらいというだけです。
それはつまり、裏を返せば「即戦力になる」という証明がきちんとできるならば、異業種への転職も叶えられるというもの。
そこで、重要になってくるのが自己分析です。
主に転職の自己分析でやるべき点は、以下の3つ。
- 自分がどういう人間か?を徹底的に分析する
- 自分がしたいこと・されて嬉しいことができる業界や職場を口コミ情報を元に探す
- 身近にできることなら、関連のワークショップイベントに参加する
1.自分がどういう人間か?を徹底的に分析する
自己分析の第一歩は、自分自身を深く理解すること。
これは単なる趣味や好みを列挙するだけではありません。
自分の性格・価値観・強み・弱み、そしてこれまでの経験から得たスキルなど。自分が持っているものを客観的に見つめ直すのが目的です。
とくに転職活動は「今の環境で得られないものを得るための活動」です。
つまり、自分自身を知らなければ何が満たされていないのか?ということが分かりません。
そこで自己分析では「自分がされて嬉しいこと」と「自分がしたいことをできずに満足できていないこと」この2つをメインで洗い出していきましょう。
ちなみに詳しい洗い出し方については、過去の記事でも紹介しています。気になった方は合わせて、そちらもチェックしてみてください。
2.自分がしたいこと・されて嬉しいことができる業界や職場を口コミ情報を元に探す
自分自身のしたいこと・されて嬉しいことなどが分かったら、あとはその条件に合う業界や職場を口コミを元に探していきましょう。
口コミを先に見に行こうとすると「え、業界分析はやらなくて良いの?」と思った方もいるかもしれません。
ただ正直、業界分析は、業界の構造を理解するためのもの。
転職活動はあくまで自分に不足している何かを埋めにいくのが主目的なので、当てもなく業界分析を始めてしまうと、時間と労力だけを無駄にしてしまう可能性があります。
そこでまずは、自分の価値観が反映されやすい業界や職場の特徴を口コミを元に探すようにしてみましょう。
口コミは転職会議や会社の評判のようにまとまっているサイトがおすすめです。
とくに「退職済み」となっている社員は、何かしらの不満や満足する点があって、辞めている人がほとんどなので、その内容が自分の許容する範囲内のものかどうかを見て判断するようにしましょう。
3.身近にできることなら、関連のワークショップイベントに参加する
口コミ情報で、自分が関わっていきたい業種や職種が定まってきたら、いきなり書類を応募せずに関連のワークショップイベントとかに参加してみましょう。
理由として、入社後に価値観が合わず、すぐに転職してしまうと、自分自身の経歴にも傷がついてしまうからです。
そこでもしクリエイティブ職のような、何かモノを作る仕事とかに関わっていくことがあるならば、一度自分の価値観に合うものかどうか。
コミュニティの雰囲気を参考に、ミスマッチがないかを確認するようにしましょう。
異業種転職を成功させたいなら、先にゴールを決めよう
冒頭でも述べた通り、転職の本来の目的は「今の環境で得られないものを得るための活動」です。
なので、異業種転職を成功させたいなら、まず自分が何を得たいのか、どこに向かいたいのかを明確にしてから転職活動に臨む必要があります。
もし自分一人でキャリアの方向性が定まらず、結論が出せないと言うならば、周りの知人や友人に相談するのもおすすめです。
それでも知り合いの意見だけではちょっと不安というのであれば、リクルートエージェントのような転職エージェントにも頼ってみましょう。
専任の担当者も無料で相談に乗ってくれるので、アドバイスも役立つはずです。
もし自分の考えるキャリアの方向性に不安があるという方は、ぜひ一度相談してみてください。
おわりに
今回は「異業種転職が難しいと言われる理由とは?自分に合った仕事を探すために3つのステップで克服する方法」について解説しました。
自分に合った仕事で成果を上げて給料をいち早く上げていきたいと考えているという方は、ぜひ参考にしてみてください。