転職活動は、自分の叶えたいことを達成するために行うもの。
とはいえ、仕事のことを知らなければ、自分のやりたいこととそもそもマッチしているかどうかは分かりません。
そこで、事前準備に欠かせないものの一つに業界研究があります。
とはいえ、自分一人で調べていては時間がかかってしまうというもの。
そこで、今回はガス業界をテーマに「業界の全体像と仕事内容」について解説します。
ガス業界ってどういう仕事があるのか、正直気になっているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
ガス業界の業界構造について
構造としては、以下の通り。
▼役割の概要
・ガスの主原料である液化天然ガス(LNG)を運ぶ「LNGタンカー」
・ガスを製造・供給する「ガス会社」
ガス業界が抱える課題とは?
現状抱えている課題としては、大きく分けて3つ。
- 原材料価格の高騰
- 公営ガスの民営化
- 再生可能エネルギーの普及
1.原材料価格の高騰
2022年2月にウクライナ情勢が悪化してから、既存の物流ルートが使えなくなり、小麦や油脂類等の流通が停滞。
さらに紛争や天候不良によって、生産量も低下したことで、既存の原材料価格が大幅に上昇しました。
これにより、企業の利益が減退。かろうじて事業をやりくりしていたところは撤退を余儀なくされ、事業者の数も衰退の一途を辿ることとなりました。
ガス業界でも、原材料価格の変更によって、ガス代が高騰しました。
2.公営ガスの民営化
2017年4月より始まったガス自由化により、お客様自身が決められたエリア以外からも受けるサービスや料金を選べるようになりました。
これにより、今後のガス事業者には、安定的に安全なガス供給をすることが求められています。
ただ公営事業者だと、供給エリアの拡大とかを行うには、議会での決議や承認などを取らなければなりません。何より、国管轄のものです。民間での運営に比べて様々な制約が発生します。
このような背景から、今後スムーズに事業運営をするのは困難だと判断され、公営ガスを徐々に民営化する動きが増えているというわけです。
3.再生可能エネルギーの普及
昨今の情勢悪化とかによって、エネルギー価格が高騰。供給を海外に頼っている現状から脱却するためにも、今後は自国でエネルギーを作り出して自給率を上げていくことが求められています。
そこで、化石燃料とは別に、太陽光・風力・地熱といった地球資源を用いてエネルギーを作る動きも増えつつあります。
ただそもそも太陽光を活用するのにも太陽パネル・風力を活用するのにも風車などを取り付けなければならず、また発電効率も化石燃料のものと比較して良いものではないなど。
乗り越えるべき課題が山積みなのが現状です。
ガス業界で働く方ってどんな人?ガス業関係の職種3選
では実際どういう仕事がガス業界ではあるのでしょうか。今回は、ガス業関係の仕事を3つご紹介します。
1.営業
お客様に利用するサービスの提案をする仕事のこと。
ガス業界での営業職の役割は、大きく分けて2種類。
家庭向けにガス機器やサービスの提案を行う「家庭用営業」と工場・企業・病院・飲食店・商業施設などの団体に向けてシステム・サービスの提案を行う「業務用営業」があります。
どちらも営業ではあるものの「家庭用営業」では、支払い滞納を起こしている家庭への催促、「業務用営業」ではお客様のニーズに合わせた機器の運用提案など。ターゲットに合わせて求められるスキルセットが変化します。
2.購買・調達
ガスを安全に安定供給するために、原材料を仕入れる仕事のこと。
具体的には、石油や天然ガスなど。ガスの供給に必要なエネルギーを国内外を駆け回って調達します。
3.保守・安全
ガス管の点検・修理・メンテナンスを行う仕事のこと。
具体的には、機械や設備が経年劣化・ガス切れによって使えなくなることを定期的に状態を見回りすることで防ぎます。
これにより、人々の暮らしを根底からサポートします。
おわりに
今回は「ガス業界に関する業界の全体像と仕事内容」について解説しました。
もしガス業界に関心を持った方は、ぜひ求人へ応募してみてください。