「今までの仕事にどんな不満を持っていましたか？」と聞かれたとき、どうしても愚痴っぽい答え方になってしまうと悩んでいる方も多いはず。
そこで、今回は「今までの仕事にどんな不満を持っていましたか？」に対する正しい答え方について解説します。
もし答え方に悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
「今までの仕事にどんな不満を持っていましたか？」と尋ねる理由
「課題解決能力」と「仕事との向き合い方」について確認するために聞かれます。
というのも、基本的に今までより成果を伸ばすなら、自分の現在のレベルより高い課題と向き合っていかなければならないからです。
その中で不満に感じる場面や難易度の高い要求が降りかかった際に、求職者はどのように折り合いをつけるのか。向き合い方を知るために質問されるというわけです。
「今までの仕事にどんな不満を持っていましたか？」に対する正しい答え方
ここで気をつけるべきポイントとしては「不満=愚痴として伝えないようにする」というところ。
転職をしている以上、必ずしもポジティブな理由ばかりで辞めてきている方ばかりではありません。むしろ不満を抱えているからこそ、環境を変えるため転職活動しているのであろうと考えるのが自然です。
だからこそ、伝える際は前職の不満をありのままぶつけるのではなく、不満に対してどう立ち向かい、それでも改善できないこともあったという締め方で伝えるようにしましょう。
伝え方の参考例は、以下の通り。
Q.今までの仕事にどんな不満を持っていましたか？
A.前職でいうと、上げた実績について正当な評価をされないというところに不満を感じていました。
というのも会社としては「実力主義の会社」を謳っていたものの、実態としては残業時間の長さや業務に向き合う姿勢といった曖昧な基準で評価されていたからです。
なので、設定されていた事業のKPI数値からチームごとに達成すべき指標を別途設けることで、指標の数値から評価を行うよう提案しました。
具体的には、ビジネスモデルに各チームの役割や業務内容を当てこんで、業務を進める上で達成できるものを目標に定義化。ゴールを事前に設定することで、チームメンバーが迷いなく業務を進められるようオペレーションを調整しました。
ただ元のやり方は変えたくなく、評価に対する見直しはしたくないというお話になってしまうこともあったので、その点には不満を少なからず感じていました。
すべてのカギは伝え方にあり？愚痴っぽくならないための答え方
「でも、仕事で感じていた不満をそのまま伝えると、人のせいにしている人みたいなイメージで捉えられてしまわないか？」といった部分に悩む方も多いでしょう。
実際、人のせいばかりにする人とは働きたくないと思われてしまうと、印象の悪さを相手に与えてしまい、面接自体に落ちてしまうからですね。
なのでもし「仕事に対する不満」を聞かれると、どうしても愚痴っぽい回答になってしまうという悩みを抱えている場合は、不満点ではなく反省点を伝えるよう工夫してみてください。
回答例は、以下の通り。
Q.今までの仕事にどんな不満を持っていましたか？
A.不満というか反省点になるのですが、他人に仕事をお願いする際に、お伺いを立てる言い方で仕事を頼んでしまっていたことが多かったところです。
「〜してもらえますか？」「〜をお願いできますか？」という頼み方をして「ちょっと今厳しいです…」という断れる選択肢を作ってしまっていたことから、自分で仕事を巻かなければならないケースが多く、結果、自分の仕事も終わらなく、仕事を引き継げる後任を育てられないという負のスパイラルを招いてしまっていました。
なので、次仕事に臨む際は「〜をお願いします」と相手に仕事を受け渡すやり方を基本として、分からない点に関してはアドバイスを交えつつ、依頼自体を安心して任せられる後任を育てていければと考えています。
おわりに
今回は「今までの仕事にどんな不満を持っていましたか？」に対する正しい答え方について解説しました。
もし答え方に悩んでいるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
