憧れの夢・やりたいことがとくになく、なんとなく仕事を選んでいる方の場合、今の仕事が自分のスタイルに合っていないかもと思う場面も少なくありません。
中には異業種への転職を試みたり、未経験の職種にチャレンジしてみようと考える方も…。
一方で未経験職種への転職の場合、経験がない仕事なので、志望動機を作るのに難儀することも多いハズ。
そこで今回は、未経験職種で異業種転職する際の志望動機の作り方についてご紹介します。
「経験がない仕事にもチャレンジしてみたい…」「合わない今の仕事を辞めて、新しい仕事で自分の可能性を突き詰めてみたい…」と考える方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも未経験職種で異業種転職は無謀？
結論、無謀ではないにしても、職種によっては修羅の道といえます。
なぜなら、中途採用は新卒採用と異なり「即戦力」の確保を目的としているからです。
ここでいう「即戦力」というのは、すでに「専門」としている分野を有している・業務の補助なしでも独り立ちして業務を遂行できるレベルを指します。
未経験職種での仕事となると、勤務開始からしばらくは他の方の補助なしでは仕事にならないため、それだけで他の方より教育にかかるコストは甚大です。
したがって、異業種での転職より難易度は遥かに上がります。
ただ一部例外として、人材の需要に対し供給が不足している仕事は、未経験職種でも常に間口が広いのも現状です。
具体的には、人が何人いても困らない仕事として、常に会社に売上をもたらしてくれる新規獲得を売りにした営業職やノルマが過剰な人の入れ替わりの多い接客・販売を主としたサービス職など。
人がやりたがらない分野であれば、健康である身体を持っている限り、仕事の需要は尽きません。
したがって、仕事がなかなか決まらなくて困っているという方は、人材の供給が不足している業界を中心にキャリアチェンジを狙っていきましょう。
未経験職種で異業種転職する際の志望動機の作り方
未経験職種で転職する場合、異業種転職や同業種転職と異なり、偏った質問が面接で飛んでくることがしばしば。
通常の転職と同じ対策だけでは、答えに行き詰まってしまうことも少なくありません。
そこで、未経験職種で異業種転職する際の志望動機の作り方を解説します。
未経験の職種にチャレンジしようと思ったエピソードを書き出す
未経験職種で異業種転職をする際に定番な質問として「なぜこの仕事をしたいと思ったのか？どういう経緯で選んだのか？」というものがあります。
通常、業界や職種ごとに歩むキャリアや方向性はある程度決まっています。
一方で、未経験職種の異業種転職の場合、活かせる経験や歩むキャリアの可能性が前例が少なく未知数です。
そこで、歩むキャリアの方向性を導くチームの責任を担うマネージャーは、採用面接時に本人が望むキャリアを歩めるかどうかを確認する意味でも、仕事を選んだ背景を確認する義務があります。
したがって、未経験職種で異業種転職を成功させたいなら、必ず選んだ職種に興味を持ったキッカケやエピソードなど。会社理念への共感や雰囲気ではなく、自分の過去の体験に合わせたエピソードで語れるものを事前に用意しましょう。
前職（現職）の職種で培った経験から活かせる部分を洗い出す
完全未経験の職種を選んだ場合でも、中途採用で正社員を雇用する以上、採用した求職者には一定水準以上の結果が求められます。とくに年齢が上がれば上がるほど、入社時点で要求するハードルが高くなることは避けられません。
一方で、採用活動は採用する定員数にも限りがあり、経験者も多く転職市場に参入してくるため、他の求職者に勝る武器をアピールする必要があります。
例えば、元が営業職であれば「成約件数」「担当社数」「継続率」のような直接的な売上成果・間接的に売上へ貢献した成果。
技術職であれば「お客様からの要望の洗い出し」「要件を整理するコミュニケーション能力・調整力」「依頼した制作物の実装・開発」のような対応件数や成果物としての成果など。
従来培ってきた経験をどのように転職先で活かすか、自分という商品をどう売り出すかが鍵となります。
未経験職種へ転換するために現在やっている活動があればまとめる
内定が取れるまでに活動したエピソードも欠かせません。
とくに職種未経験で行う異業種転職は、即戦力人材が最初に発揮できるパフォーマンスがあまり期待できないことから、仕事に対する志望意欲が最も重視されるからです。
そこで、キャリアとして大きな転換を行う場合は、就業を開始しても頑張り続けられる根拠を事前に示す必要があります。
具体的には、関連する仕事を遂行・従事するのに必要な資格の取得やコンテストの参加・入賞経験など。直接的な実務経験でなくとも、ある程度の能力を示せる活動事例が必要となります。
もし転職まで猶予が残されているのであれば、関連する活動実績はあらかじめ作っておくようにしましょう。
未経験職種で異業種転職を成功させるカギは志望意欲
未経験職種で異業種転職をする方に期待するのは「短期間で即戦力化できる人材かどうか？」という点。
そこで必要になってくるのが「業務に対してモチベーションを長く維持できるか？」といった定着と将来的な活躍を期待させる根拠です。
即戦力人材であるならば、売上成果・人材の早期教育成果などですが、未経験職種で異業種転職する方なら、志望意欲の高さで戦力の証明を行う必要があります。
おわりに
今回は「未経験職種で異業種転職する際の志望動機の作り方」について解説しました。経験がない仕事はぶつかる問題も未知数で、苦労する場面も多いことでしょう。
しかし慣れない仕事を続けるのは、時に自分自身の可能性を殺してしまうことも…。
もし不満があり、少しでも現状を変えたいというのであれば、ぜひ未経験職種にもチャレンジしてみてください。
